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病院からのお知らせ

「最新の陽子線治療」について講演会を開催しました

令和7年3月19日、当院・久美愛ホールにて、市内の医療関係者約70名が参加する講演会を開催しました。
講師として中部国際医療センター 陽子線がん治療センター施設長 不破 信和 先生をお招きし、「最新の陽子線治療」についてご講演いただきました。

◯正常な細胞を守りながらがんを治療する「陽子線治療」
 がん治療には手術や抗がん剤、放射線治療など様々な方法がありますが、陽子線治療はがん細胞に正確に放射線を届けることができ、正常な組織への影響を抑えられるのが特長です。そのため、治療後の生活の質(QOL)を維持しながら、負担を少なく治療を受けることが可能になります。

◯進化する陽子線治療
 近年、陽子線治療の技術は大きく進歩しています。不破先生によると、中部国際医療センターに導入された最新鋭の「ProBeam360°」は、より精密な照射を実現し、複雑ながんにも対応できるようになったとのこと。これにより、より多くの患者様に適した治療が提供できるようになります。

◯免疫治療との併用にも期待
 また、免疫治療と陽子線治療を組み合わせることで、副作用を抑えながら高い治療効果を得る可能性も注目されています。がん治療は進化を続けており、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法を選ぶことが重要です。

 不破先生は、「最新の陽子線治療が、がん患者様にとって希望の光となるよう、さらなる発展に努めていきたい」と講演を締めくくられました。

 当院では、今後も地域の皆様に役立つ医療情報の発信に努め、安心して治療を受けられる環境づくりを進めてまいります。また、中部国際医療センターとの連携を深め、飛騨地域のがん患者様が適切な治療を受けられるよう体制を整えてまいります。

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